長崎

2025年 2月例会

2025.02.04

会 場:
ヒルトン長崎3階 キャプタインスカマー
組 織:
日本銀行 長崎支店




役 職:
支店長
講演者:
伊藤 真 氏
テーマ:
新しい金融経済環境へ

 2025年の日本経済は、好循環が一段と強まり、賃金の上昇を伴う形で2%の持続的・安定的な物価上昇がさらに現実味を帯びている。金融政策もそれに対応する形で進められており、1月には短期金利の誘導目標水準が0.50%程度に引き上げられた。

 金融政策は慎重に調整されながら、緩和的な環境を維持しつつ、適切な金利調整が行われる見通しである。国際金融資本市場の安定も相まって、日本経済は安定的な成長を遂げる可能性が高い。

 長崎県の経済状況については、足元では製造業が盛り返しており、例えば、造船技術が航空機産業へと転換されつつあり、海洋エネルギーの開発も進展している。また、半導体企業の誘致にも成功しており、医療・福祉分野では社会的な要請に応えることができている。

 30年前の1995年と比べると、長崎県内の就労人口は約10万人減少しているが、GDPは約4.5兆円を維持している。これについては、従業員一人当たりのGDPが増加しており、企業や従業員の努力の成果がうかがえる。
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