九州新幹線西九州ルート整備促進シンポジウム2025 in 福岡への参加
2025.08.29

長崎経済同友会「まちづくりと交通委員会」(委員長:塚本 敏)は、本年度第2回委員会活動として、福岡市内で開催された「九州新幹線西九州ルート整備促進シンポジウム2025 in 福岡」に参加しました。
九州新幹線西九州ルートの全線フル規格化に向けたシンポジウムが、2025年8月29日に福岡市で開催され、約800人が参加し、長崎経済同友会からも「まちづくりと交通委員会」(委員長:塚本 敏)を中心に25名が参加しました。シンポジウムは長崎県内の経済団体が主催したもので、これまで未整備のままルートも定まっていない新鳥栖~武雄温泉間の早期整備について意見が交わされました。
シンポジウムの冒頭、長崎県商工会議所連合会の森会長が、首都圏や関西圏との早期接続による北部九州経済圏の活性化が急務だと訴えました。また、長崎県の大石知事が未開通区間の整備は九州全体の発展にとって極めて重要だと述べ、京都大学の中川大名誉教授も、新幹線整備の遅れが交通政策全体に悪影響を及ぼしていると述べました。
さらに、パネルディスカッションでは、新幹線が地域経済に与える影響について活発な議論が行われました。九州経済連合会の池辺会長は、かつて導入が検討されたフリーゲージトレインの断念によって期待された経済効果が得られていないことを課題とし、政府主導での対話と合意形成の必要性を訴えました。今回のシンポジウムは、昨年の長崎開催から場所を福岡に移し、広域的な機運の醸成が図られました。